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避妊・去勢手術について                               

当院では、わんちゃん・ねこちゃんの不妊手術を推奨しています。
不妊手術はオスでは去勢手術、メスでは避妊手術と呼ばれており、人間とは
異なり、動物の不妊手術は健康管理上・倫理上において非常に一般的なものとなってきています。

下記に避妊・去勢手術に対するメリット・デメリットや、手術方法などを掲載いたしますので、お悩みの方のご参考にしていただければ幸いです。

ご相談は随時受け付けておりますので、ご不明な点などございましたら、いつでもご相談ください。
避妊・去勢手術は、決して必ず行わないといけない手術ではありませんが、病気の予防など数多くのメリットがあることから、当院では手術を推奨しております。

 メリット 

  • 病気の予防

・睾丸の腫瘍(悪性のセルトリ細胞腫、良性の間質細胞腫など)
・前立腺肥大

・肛門周囲腺腫
・会陰ヘルニア

など

・子宮蓄膿症(未経産の高齢動物に多く、致死疾患のため、緊急手術の適応になる)
・乳腺腫瘍(避妊した雌での発症率は10%、犬は25~50%が、猫は90%が悪性)
・卵巣・子宮の腫瘍(腹水・胸水がたまることもある:メイグス症候群)

など

  • 性衝動によるストレスの抑制

 デメリット 

  • 体重が増えやすくなる

術後の食事管理が重要です

  • 健康な動物に全身麻酔をかけること

必要な術前検査を行っておりますので、異常が見られる場合や飼い主様が麻酔に対してご不安な場合はご相談の上延期・中止することもあります。

麻酔リスクが高いのに、無理に麻酔をかけて手術することはいたしません!

 手術について 

当院初診の方や半年以内に診察に来られていない方は、一度健康状態の確認のために受診をお願いしています。

​上記に該当しないわんちゃん・ねこちゃんは、手術日のご予約をおとりいただきます。

診察にお越しいただいても、お電話でもかまいません。手術は休診日以外、毎日可能です。
※わんちゃん・ねこちゃんともに、特別な理由がない限り、麻酔リスクなどの点から発情中の避妊手術は推奨しておりませんので、ご了承ください。

手術当日の午前10時ごろまでに絶食でご来院いただき、術前検査を行います。
術前検査ともう一度手術と麻酔に関しましてご説明をさせていただきます。

内容にご同意いただけましたら、ご同意書にサインをいただき、お預かり致します。
手術は通常、お昼の手術時間内で実施致します。

全身麻酔をかけて、手術を行います。

去勢手術 (犬)

睾丸付近を1~1.5センチほど切開し、精巣へつながる血管と精管を縫合糸で結紮した後、左右とも精巣を完全に摘出します。

手術時間は約10分です。

※陰睾の場合は程度により皮膚や開腹することがあります。

去勢手術 (猫)

陰嚢を1センチほど切開し、精管と血管を糸に見立てて結びます。

体内にも皮膚にも縫合糸を残しませんので、抜糸の必要はありません。

手術時間は約5分です。

避妊手術 

おへそから下の皮膚を2~3センチ切開し開腹します。卵巣・子宮へつながる血管や組織を縫合糸を用いて結紮した後、卵巣子宮を全て摘出します。

年齢・体重にもよりますが、手術時間は約30分です。

麻酔からの覚醒具合などに応じて、当日ご帰宅もしくは1泊となります(例外を除く)。

帰宅後、手術部位を舐めてしまうと感染・裂開の危険性があるため、可能な限りエリザベスカラーもしくは術後服(エリザベスウェア)を着用していただきます。特に就寝時、ご家族の不在時は必ず着用するようにご注意ください。
※ねこちゃんの去勢以外は、手術の約2週間後に抜糸を行います。その際麻酔はかけません。

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