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膀胱結石

わんちゃん・ねこちゃん共に、冬になると増える病気が尿路結石症です。

原因は様々ありますが、冬になると飲み水の量が減ることなども一因のようです。

今回ご紹介する症例は、以前から血尿に悩んでおられた、わんちゃんの膀胱結石です。

2年ほど前より血尿や頻尿症状が出ており、お近くの病院で膀胱結石が見つかっていたものの「年齢」と「肥満」を理由に手術できないと言われてしまい、食事と抗生剤などの対症療法で経過を見られていたそうです。

対症療法では一向によくならず、どうにかできないかという思いで当院を受診なされました。

下のレントゲンが初診時のレントゲン検査結果です。

赤枠内の膀胱内いっぱいに石が詰まっているのが分かります。

ここまで溜まると膀胱は、おしっこを溜めることができずに頻回にトイレにいかなければならなくなり、また下腹部に重大な違和感を伴います。

高齢ではありましたが、この状態ではわんちゃんが余りにもかわいそうですので、飼い主様とご相談の上麻酔をかけて、結石を全て除去しました。

下のレントゲンが除去後のレントゲン検査結果です。すべての石がなくなっています。

下の写真が除去した膀胱結石です。こんなに溜まっていたら辛いですよね。。。

手術3日後には退院し、退院後は頻尿や血尿もなく元気に過ごしているとのことです。

ただし、再発リスクのある病気ではありますので、今後は食事療法と水をよく飲んでいただき、定期健診となります

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